4/9開催グローバル・カフェまとめ『ウクライナ侵略後の世界』

Update お知らせ グローバルカフェ

先日は第20回目のグローバル・カフェにご参加いただき、ありがとうございます。
多くの方々に参加頂け、心から嬉しく思っております。
さて、小池先生より内容をまとめていただきましたので、下記記載いたします。

 

2022年4月9日 第20回 関学グローバル・カフェ
『ウクライナ侵略後の世界』

 

2022年4月9日、第20回関学グローバル・カフェ「ウクライナ侵略後の世界」をオンラインで開催しました。
講師は池田元博・日本経済新聞編集委員で、モスクワ駐在が計8年半というロシアの専門家。
2017年5月20日にも来ていただき、「プーチンの世界とロシア」とのテーマでお話しいただきました。
講義は約1時間で、その後、1時間ほど議論しました。
今回のイベントのポイントをごく簡単にまとめれば以下の通りです。

 

【講義・質疑応答から】
1. なぜプーチンは軍事侵攻に踏み切ったか
・主因はNATO拡大への危機感や、ミンスク合意が守られていないことへの不満と不信と言える。
・背景としては、グルジア(ジョージア)との戦争や、クリミア併合における「成功体験」や、第2次チェチェン戦争などにみられる人命軽視の考え方があろう。長期統治の弊害とも言える独善も指摘すべきである。
・誤算があったと言わざるを得ない。まず、大義名分、特に「なぜ今か」が明確でなく、兵士の士気低下を招いたことである。ウクライナの結束や西側の制裁圧力の厳しさも予想以上であった。
・プーチンには戦っている相手は西側という認識あり、彼が見ているのは特に米国である。

 

2. 今後どうなるか。
・ロシアにおいて、プーチン体制はそう簡単に崩れないだろう。長期要因として経済の悪化に注視すべきである。
・世界への影響を考えると、まず、ポスト「パックス・アメリカーナ」の新秩序が描けないこと、そして国連の機能不全が大きな問題である。核の脅威も増大しよう。ロシアの中国依存は深まらざるを得ない。日本にとっては、周辺地域で緊張が高まることが懸念される。

 

以上です。
ロシアのウクライナ侵略に関して我々は教訓を引き出す必要があるでしょう。あえて2つに絞れば、まず、国際情勢の展開を予測するには、希望的観測を排除すべきことです。ロシアの大規模侵攻はないだろうという判断が「楽観バイアス」に影響されたことは否定できません。そして、ロシアをはじめ大国の指導者の考え方をしっかり把握しておかなければならないことです。内容の是非はともかく、指導者の考え方を知らなければ、それに基づく行動への的確な対応はできないでしょう。(小池)

 


 

池田元博先生の「プーチンの世界とロシア」はこちらです↓↓
2017年5月開催分「プーチンの世界とロシア」

 

コメント
毎日ウクライナで起こっている凄惨なニュースが流れてくる中、日本国民にも「今のままで自分たちの暮らしを守れるのか」という心配が広がっているようです。
国連の常任理事国であるロシアが当事者なので、そういった国際機関をもってして平和維持や戦争の阻止にあたることは、今後も難しそうです。
もしロシアが日本へ矛先を向けたら、果たしてそのとき核の傘下にいる日本は米国に協力してもらえるのか――。
おそらく、多くの日本人の頭によぎることはその点ではないでしょうか。
日本を守るために、そして自分を守るためにはどうしたらよいのか、国民の一人ひとりが真剣に考え続ける必要があると、改めて思いました。
(文責:事務局長福田)

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