10/16開催分 関学グローバルカフェ資料の掲載

Update お知らせ グローバルカフェ

第19回グローバル・カフェ(2021年10月16日オンライン開催)
スピーカー:元城西国際大学大学院教授  綿貫健治
講演タイトル:「日本の競争力を考える」
当日使用されたスライドを掲載いたします。

秋が深まり肌寒さも感じる候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
10月16日に実施されたグローバル・カフェのスライドを掲載いたします。
参加された方も、そうでない方も是非ご覧ください。

Gカフェ20211016用スライド綿貫先生

 

第19回グローバル・カフェ(2021年10月16日オンライン開催)
スピーカー:元城西国際大学大学院教授  綿貫健治
講演タイトル:「日本の競争力を考える」

 

コメント

今回のグローバル・カフェ「日本の競争力を考える」は、これまでと一味違うアカデミックな観点からのお話でした。
大学ランキングの専門家・綿貫先生のお話は非常に興味深く、参加頂いた皆さまからも積極的な質問をたくさん頂き、活気のある会となりました。

 

 さて、当たり前かもしれませんが、グーグルで『大学ランキング』と検索してみると、国内でのランキングが並びます。
国際ランキングはページをスクロールし、やっと数件出てくるか。 今正に受験シーズンの追い込み時期ですが、学生やその保護者たちが進路を考える際に、大学ランキングを参考にする人は日本国内でどれだけいるのでしょうか。
入学してから『自分の大学って世界で何位くらいだろう』と気になる事はあっても、入る前からランキングを気にする人は少ないのかもしれません。
志望校を絞る際の情報収集に使用している人も多くなさそうです。
なぜなら、もし利用者が多ければもっと注目度も高いはずですし、ニュースの話題にもあがってくるはずです。
新政権が発足しましたが、重要度が高いと認知されているなら、マニフェストの眼玉の一つに入っても良さそうなものです。
この時点で世界大学ランキングにおいて、日本の大学順位が先進国でありながら食い込めないのも当然のような気がしてきます。

 

 大学ランキングの順位をあげるためには「やる気・本気・元気・勝つ気がないと駄目です」と綿貫先生が仰っていましたが、少なくとも我が国にはそのどれもが欠けているように感じます。
そうでなければ、先の10月のノーベル賞受賞者発表のシーズンに、物理学者の真鍋さんに『日本には帰りたくない』とまで言われたにも拘らず、日本人が受賞したとお祝いムード一色になれるはずがありません。
彼の出身国は日本ですが、現在は米プリンストン大上席研究員で国籍もアメリカです。
そもそも日本で行っていた研究で、その価値を米国に認められてスカウトされ、研究環境の良さから永住を決められたと真鍋さんご本人が語られています。
どうして『日本からノーベル賞誕生』と嬉しそうに報道が出来るのか、ニュースを見るたび不思議でなりませんでした。

 

 日本は資源に乏しい国です。周囲を取り巻く国は友好国ばかりというわけでもなく、経済力における競争力は、先細る人口のことを思えば衰えていくことは避けらないでしょう。
では今後、日本は何を売りにすればいいのでしょうか。

 

 私は最後に残るのは人のブレーン(頭脳)だと思います。
優れた研究者の存在は、いつの時代も国を支えてきました。
優れた様々な技術を持つことで他国から一目置かれ、注目されます。そして、注目されることは活気に繋がり、その道に興味のある人が流れてきます。
そうした中で日本には素晴らしい教育と研究室、そして研究者にとって良い環境が整っているとなれば、世界大学ランキングでの評価は自ずとあがっていくように思います。
もちろん大学だけに限った話ではなく、企業に属する研究者たちにも開かれたより良い環境を用意して頂きたいと思うのです。

真鍋さんのような研究者たちが流出することは明らかに国益の損失に繋がりますし、日本の競争力低下だけでなく、国の存在自体を脅かすことになりかねません。
逆に世界中の優秀な研究者を根こそぎ集めてやるぐらいの気概と、必死さを日本に持ってほしいと、私は思います。
そうするためには、国だけではなく企業、大学、そして教員や学生たち・・・ひいては社会全体で協力し合って、本気で取り組む必要があると思います。
そうして社会全体で人材の育成に尽力すべきだと考えます。まずは政府に目先のクーポン事務費用に900億円などと言わずに、血税を有意義な未来のために投資して頂きたいものです。

(文責 事務局長 福田聡菜)

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